柏のりんごはおいしいよ♪
取材地:つがる市立柏小学校
取材日:2017年11月29日
取材者:総務課 佐々木 琴美
平成25年7月に売場面積が拡大され、リニューアルオープンした「つがる市農産物直売所」では、新鮮な野菜や果物、加工食品が販売されています。車で通ったとき、ちょっと休憩するために立ち寄る方など、地元の方だけでなく多くのお客さんが訪れるそうです。
この施設で、柏小学校4年生49名による「りんごの販売会」が行われるとのことで、取材に出発!
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~柏のりんごの歴史について~
柏(つがる市旧柏村地区)には「日本最古のりんごの木」があるのを知っていますか?
明治11年に栽植されたりんごの樹のうち、3本だけが残っており、青森県指定天然記念文化財に指定されています。栽植90周年を記念して「りんごの唄」が作られたのですが、当時柏中学校勤務されていた先生が作曲しています。樹齢139年の現在でも果樹が収穫できるそうです。素晴らしい生命力です!
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11月に入ると雪が降り始め、天気が心配されていましたが、現地に着くと青空の見える快晴模様。しかし、冬の天気は変化が激しいため、寒さに弱い私は厚めのダウンを着て、ホッカイロを貼って寒さ対策し、万全の態勢で取材に挑みます。
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今回販売するりんごは、地元のりんご農家の古坂朝和さんの農園で、花の観察から、実すぐり、葉取り、収穫を体験し、自分たちで育て、たくさんの愛情を注いできたりんごです。直売所の入口には、活動の様子や観察記録が貼られたパネルが掲示されていました。
歌とダンスでPRするチームと販売チームの2組に分かれて販売会スタート。快晴だった天気も、小雨が降り、風邪が強く吹き始めました。ところが生徒たちは寒さにも負けず、元気いっぱいにお客さんを呼び込みます。
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歌とダンスでPRするチームは・・・
「柏のりんご戦隊 参上!」
掛け声がかかると、青森お米大使が登場するCMでおなじみの曲を替え歌にしてPR
「♪りんごの国からやってきた りんご大使がやって来た
りんごを食べると元気がでるよ 柏のりんごはおいしいよ!♪」
続けて、auのCMソングとして流れている、WANIMAの「やってみよう」の音楽に合わせて、歌いながらダンスを披露。
「♪正しいより 楽しい 正しいより 面白い
やりたかったこと やってみよう 失敗も思い出
はじめてみよう やってみよう 誰でも最初は 初心者なんだから
やったことないことも やってみよう
苦手な相手とも 話してみよう
知らなかったこと 見たことないもの あたらしい 楽しい♪」
歌詞に自分たちを重ね、初めてのことでも「やってみよう」と意気込み、楽しみながら取り組んでいるように感じました。
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一方、となりの販売チームは・・・
「いらっしゃいませ!」
「柏のりんごは蜜がいっぱい入っておいしいよ」
大きな声で呼び込み、次々来るお客さんの対応に追われながらも、笑顔を絶やさず接客。
レジ打ちも児童が担当し、お金をもらってレジを打ち込みしている表情を見ると、とても緊張しているようです。
自分たちで作成した、りんごの栄養成分や健康効果を紹介した販売会の案内チラシを配り、りんごを使ったジャムやマフィン、漬物など実際に食べておいしかった12種類のレシピを紹介しました。準備したチラシを全部配ることを目標に「作ってみてください」と恥ずかしがりながらも、たくさんのお客さんに渡してPRしていました。
最後は49名全員で、歌って踊って締めくくり。
販売数は・・・
りんご (1袋4個入り・350円)約200袋
りんごジュース(1本・350円)200本
りんごジュースは途中で完売してしまうほどの売れ行きで、大盛況に終わりました。私もりんごを1袋購入して食べてみると、蜜がたくさん入って甘くておいしいりんごでした。寒さにも負けず懸命に販売する生徒から、エネルギーをたくさん貰った取材となりました。