~『ありがとう』を伝える日 「ふれあいデー」~
取材地:平川市立柏木小学校
取材日:2017年1月21日
取材者:総務課 今村 菜美
2017年!今年の取材第1号の担当となりました記者の今村です。初取材でございます!
そんな私が今回取材させていただいたのは、平川市立柏木小学校。
1月21日(土)「ふれあいデー」が行われるということで、取材日に近づくにつれ緊張が増していく私・・・そんなとき、ふとテレビを見ていたら、「数十年に一度の大寒波が襲来!?」
当日無事に行けるか?と心配しておりましたが・・・取材日当日はくもり。
道路の雪も融けており、青森市から車を走らせ約1時間で柏木小学校に到着!
さて、「ふれあいデー」とは・・・
・家庭や地域との交流や体験活動を通じ、子ども
たちの自主的・実践的な態度を育成すること。
・望ましい人間関係を築く態度を学ぶこと。
そして一番重要なこと
「ありがとう」と感謝を伝えること。
これらのことを目的とし、毎年行われています。
まず初めは、『昔遊び』体験!
昔遊びを教えてくれる講師の方は、地域のお年寄りです。
自己紹介と担当する遊びについてお話ししてくれました。
また、太平洋戦争当時みんなと同じ小学生だったと話し、そのときの生活の様子など自身の戦争体験を教えてくれた方もおり、子どもたちは真剣に話を聞いていました。
この日もたくさんの遊びを用意しているとのこと。
特に6年生にとっては6回目で、最後の「ふれあいデー」。
「何で遊ぶか決まった人?」先生の問いかけに6年生は「う~ん・・・」。最後だから迷いますよね。
さあ、昔遊びスタート!
こちらは、縄ないです。5,6年生が行いました。わらを手でこすり合わせ縄をなっていきます。
なうといっても、三つ編みをした男子生徒もいました(笑)
うまくなえなかった部分はお年寄りの方に軌道修正してもらっていましたが、子どもたちはどんどんコツを掴んでいきます。あっという間にこんなに長~くなっていくことができました。特に女子生徒は手先が器用で、長くなっている子がたくさんいましたよ!
こちらはずぐりです。
ずぐりとは津軽地方から古くから伝わるこまのことで、縄をこまの底に巻きつけ、手首をクイッとひねって投げます。最後に縄を引くことにより勢いよくこまに回転をかけます。
「よし!勝負しようぜ!」「せーの!」 誰のずぐりが最後まで回るのかな・・・。
ずぐりとは本来、雪を固めて土俵を作り、その上で回すものだそうです。上手な人だと5分以上も回るのだとか。形もさまざまで「かぶ」「皿」「親子」と呼ばれるものがあると教えてくれました。今回使用したものは「かぶ」。たしかに野菜のかぶに似てますね。
他にもたくさんの遊びがありました。
けん玉 あやとり
おはじき だるま落とし
お手玉 お手玉作り
メンコ おりがみ
「やったー、できたよ!」 「私の勝ち~」
各遊び場から子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。うまくできた時、友達と勝負して勝った時・・・とってもいい笑顔を見ることができました。普段はテレビゲームなどで遊ぶことが多い子どもたち。みんな夢中になって遊んでいました。
昔遊びの後は、体育館に移動し、開会式ともちつきが行われました。
すでに体育館には臼と杵が準備されており、いつもと違う雰囲気に子供たちはソワソワ。
開会式では、「総合的な学習の時間」で4年生がりんご学習、5,6年生が米作り学習を行っており、その学習の成果を発表しました。
4年生はスライドショーを使って作業の様子を紹介。
そして、5年生は・・・
自分たちの体で稲を表現し、稲の成長の様子を紹介してくれました。
開会式が終わるともちつきの時間です。
まず子どもたちのお父さん、お母さん方がもちをつきやすいよう、ある程度もち米をつぶしておきます。1年生から順番にもちつきしていきます。衛生面を考慮し、みんなマスクを着用。
「よいしょ!よいしょ!」みんなで掛け声。
大人に支えてもらいながら重い杵を振り落とします。今か今かと順番を待っている子どもたち。
1~3年生がもちつきをしている間、4~6年生はお母さん方と一緒につきあがったもちを丸め、きなこや片栗粉をつけていきます。手にもちがくっついて思うように丸められない子も。
きなこもちをパック詰めしていきます。さあ、全員分作るぞ~!
4~6年生がもちつきの番になりました。
高学年になると一人で杵を持つ子もいました。
お母さんたちから「さあ、腰入れて!」「思いっきり!」
たまにゴツン、ゴツン・・・杵をもちに当てることができず、臼を叩いてしまう子も。
「臼つかないで、もちをつけ!」
もちつきを教えるお年寄りの方の声も聞こえ、会場が笑いに包まれました。
もちつきが終わると、おまちかねの昼食タイム!
昼食はお母さんたちが作ってくれた愛情たっぷりのうどんです。体育館にはおいしそうなにおいが広がっています。昔遊びやもちつきで体を動かした子どもたちはお腹ペコペコのことでしょう。
みんなで「いただきます!」
記者である私も昼食をごちそうになりました。
お味は・・・もちろん、うまいに決まっています!
おもちはにぎりこぶしサイズのものが2つ、たっぷりきなこがかかっています。
なんといっても子どもたちが一生懸命ついたもち。本当においしかった~♪
昼食後は閉会式です。
1年生~6年生の代表者が感想を述べました。
「お手玉できるようになって楽しかった」
「初めてもちを丸めて楽しかった」
「杵が重かったけど、13回つきました」
など話してくれた中、最後の6年生は
「今日の準備をしてくれてありがとうございました。
最後の『ふれあいデー』なので思いきり楽しみました」
と話してくれました。
お父さん、お母さん、昔遊びやもちつきを教えてくれた祖父母や地域のお年寄りの方、「総合的な学習の時間」でりんごや米づくりを指導してくれた方、すべての人に「ありがとう」と感謝を伝える日、「ふれあいデー」。最後は全校生徒で「ありがとうございました」と感謝を伝え、今年の「ふれあいデー」が幕を閉じました。
子どもたちだけでなく親世代も、地域の方からもちのつき方やもちを丸める作業を手取り足取り教えてもらったりという各世代間の交流を間近で見て、人と人とのつながり、地域のつながりの大切さを改めて実感した一日でした。
柏木小学校そして地域のみなさん、取材にご協力いただきありがとうございました!