「エコ」から「エール」へ ~ボールに込められた思いの変化~
取材地:青森県立むつ養護学校
取材日:2020年10月22日
取材者:栁田 絵美
広報紙の紙面で載せきれなかった写真がたくさんありましたので、こぼれ話でご紹介したいと思います。
私にとっては2年ぶりの広報取材となったこの日、校舎の中にお邪魔させていただくと、2年前にはどこの学校にもなかったものがありました。
検温装置です。こういうものが必要のない世の中に早く戻ればいいなと思いながらパチリ📷。
今回の取材でお世話になったむつ養護学校高等部リサイクル班の担当チーフ、藤川治也先生に学校のこと、生徒のことなどを教えていただきながら廊下を進んでいくと、作業の準備をしている生徒のいる教室が見えてきました。
教室に入ると、生徒の皆さんが元気なあいさつと共に迎え入れてくれました。ホワイトボードにはリサイクル班の目標が!
社会人になって早15年・・・忘れかけていた大切なものを思い出させてくれる言葉でした。よし、一生懸命取材して、絶対いい記事を書くぞ!と気持ちがシャキッとしました。
チャイムが鳴り、先生が進行して作業を開始するものとばかり思っていたら・・・
2年生のチーフ、北村輝来さんが作業までの流れを書き、確認していきます。今日やることを確認し、各チームで目標も決めます。
エールボールの作業は、大きく分けて2つ。
- ボールを磨く・・・Bチーム
- ビニールテープを巻き付け、メッセージを書く・・・Aチーム
エールボールだけではなく、エール千羽鶴もあり、全部で3つのチームに分かれての作業。
それぞれのチームでたてた目標を発表して、いざ作業に入ります。
教材室から運ばれた段ボールの中にはたくさんの鶴も!!!
でもチーム千羽鶴はまだまだたくさんの鶴を折ります。
Bチームは、使い古された野球ボール1つ1つ思いを込めて磨き上げます。
どの磨き方がやりやすいか色々試しながら、目標の12個を目指して磨き上げます。
目標よりも5つ多い17個を
磨きあげました!
Bチームがきれいに磨いたボールは、Aチームによってビニールテープが巻かれます。
きれいに巻くためのコツを聞くと、ビニールテープを伸ばしながらゆっくりシワができないように巻き付けることです!と教えてくれました。
ボコボコだったボールがツルっとしたきれいな丸いボールに生まれ変わります。
今度はそれにマスキングテープを貼り、思いを込めてエールの文字を書いていました。
生まれ変わったボールは大湊高校野球部に引き渡され、また練習で活躍します。
一度は使えないほどにボロボロになったボールを
1つ1つ丁寧に思いを込めて再生させ、
毎日練習している大湊高校野球部と共に
「下北から甲子園へ!」という目標を掲げて
行う作業は、まさに「協働作業」。
両校の交流で生まれた「勝利」を楽しみに
しています!
実際にどのような思いで、どのように練習で使用されているのか、
大湊高校野球部にも取材を行っておりますので、
そちらの記事も併せてご覧ください!