「530ボランティア」地域に恩返し
取材地:五所川原市立五所川原第三中学校
取材日:2023年5月30日
取材者:小杉 はるか
みなさんは5月30日が「ごみゼロの日」と呼ばれていることをご存知でしたか?
五所川原第三中学校では、学区内(みどり町全域)を対象に、全校生徒で地域清掃、古紙などの回収を行う「530(ゴーサンマル)ボランティア」を毎年続けており、今年で11年目を迎えました。
「ごみゼロ」と「五三中」の語呂合わせで名付けられ毎年5月30日と8月30日を目安に、年2回実施しています。
■■「530ボランティア」の目的■■
① 地域の環境に関心を持ち、地域への愛着や愛校心を育て、地域社会の一員としての自覚を深める。
② 地域清掃やリサイクル品回収を通して、地域社会に貢献する喜びを体験するとともに、よりよい人間関係をつくり、主体的・ 協働的に取り組む態度を養う。
この日、午前は2・3年生によるリサイクル品回収、午後は1年生による地域清掃が行われました。今回は、2・3年生によるリサイクル品回収を取材させていただきました♪
天気が心配でしたが、絶好の清掃日和となり一安心!
青空の下、校庭に集合した生徒たち。
「がんばるぞ、オー!」の掛け声とともに出発。
班ごとに分かれ、担当場所へ移動。
自転車で何往復もして、リサイクル品を回収します。
生徒たちは事前に「リサイクル品回収依頼用紙」を学区内(みどり町全域)の民家に配布。
地域住民は、ボランティア活動当日、用紙を添えて玄関の前にリサイクル品を出すという流れになっています。
「いつもありがとうございます。」
「お勉強頑張ってね」
など温かいメッセージが添えられているものもあり、地域の方々もボランティア活動を応援し、協力してくださっていることが伝わってきました。
学校を出発してから約15分、一時保管場所の児童公園前には大量のリサイクル品が集まってきました。
「重いよ~!」と言いながらも、どの生徒も笑顔で楽しそうに活動に参加していました。
530ボランティアの日に合わせて、リサイクル品を溜めてくれている地域住民の方も多いそうで、活動が浸透しているのは素晴らしいことだと感じました。
小さいトラックが学校に到着すると、リサイクル品を全て外に運び出し、ダンボール・ペットボトル・空き缶など、種類ごとに分けて整理していきます。
こうやって並べて見てみると、学区内だけでこんなにたくさんのリサイクル品が集まるということに改めて驚きました。
▼ ダンボール ▼
▼ペットボトル▼
▼空き缶▼
最後に、バケツリレー方式で大きいトラックへの積み込み作業を行っていきます。
「落とさないように気を付けて~」と声を掛け合いながら、見事なチームプレー。
全ての作業が終わってスッキリ!
生徒たちは皆、達成感に満ち溢れた表情でした。
カメラを持って歩いている私を見て、生徒たちから「写真撮ってください!」と声を掛けてくれてとても嬉しかったです。
その中から1枚。ハートのポーズがとても可愛らしいです♡
取材を終えて、「530ボランティア」は、地域住民と生徒たちが連携して行うことで、地域の一体感を醸成することに繋がっているのだと感じました。
人や地域とのつながりが希薄になりつつある昨今ですが、今後もボランティア活動を継続し、地域に貢献する、地域に愛される「五三中」を目指して頑張ってほしいと思います。
五所川原第三中学校の皆様、取材にご協力いただきありがとうございました。