苗は3本、心はひとつ!!
取材地:三沢市立おおぞら小学校
取材日:2024年5月28日
取材者:栁田 絵美
取材当日、朝6時。自宅に持ち帰っていた厚生会の携帯電話が鳴りました。起きてから一度も声を出していなかったので、急いで喉の調子を整え電話に出ました。
「おはようございます!おおぞら小学校です。本日の田植え体験は予定どおり実施しますので、取材よろしくお願いします。」
屋外の取材は天候に左右されるため、取材日の1週間ほど前から天気予報をチェックしていました。何とも微妙な予報が続いたため、当日実施の連絡を祈る気持ちで待っていました。
小学生の時、運動会当日の朝6時半にあがる、開催を伝える花火を待っている時の気持ちと似ています。でも、本当に自分の学校の花火なのかわかりませんでしたが・・・。今はメールでのお知らせになり、時代は変わったものです。
張り切って青森市の自宅を出発し、三沢へ向かいました!
さて、今回取材に伺った三沢市立おおぞら小学校は、根井・六川目・織笠・谷地頭の4つの小学校が統合され2006年4月に開校しました。
おおぞら小学校に着くとまず目に入るのがこちら。
統合された各校の樹木が移植されていました。
母校がなくなってしまっても、このような形で思い出が残っているのは、卒業生も嬉しいだろうなー。
樹木を見ていると、玄関から子どもたちが出てきました!
駐車場に停まっている大型バスに乗り込みいざ出発。
今回の田植え体験は、学校から車で10分ほどの場所にある「フラップあぐり北三沢圃場」で行いました。現地に到着し、開会行事が5年生の司会で始まりました。校長先生とフラップあぐり北三沢の方のあいさつを真剣に聞いていました。
今回の体験のねらいは・・・
①土に親しみ汗を流して働くことにより、働くことの苦労や喜びを知るとともに生命の大切さや思いやりの心をもとうとする。
②稲を育てていく中で、新たな疑問をもち、その疑問の解決に向け意欲的に取り組もうとする。
③田植えに至るまでの作業を知り、ここまで準備してくださった方々に感謝の気持ちをもつ。
さっそく田んぼの中へと入ります!
キャー!冷たい!気持ち悪い!など、子どもたちは大はしゃぎ。
転ばないようにそろりそろり・・・
取材者は見た!!
下着の替えは持ってきているのかな!?
あちらこちらで悲鳴があがっていましたが、スローガンのとおり心をひとつにして植え付けました!
何とか無事に(?)田んぼから上がってきました。
泥だらけの手をみんなが私に見せてくれました!
いい笑顔だな~☆
もちろん、先生も泥だらけです。
普段、泥んこ遊びすることある?と聞くと、「ないよー!」の返事。
自宅で友達とオンラインゲームをしたり、YouTubeを見たり、我が家の小学生も泥んこ遊びなんてしたことがないような気がします。
私は子どもの頃、どれだけ美しい泥団子を作ることができるか、友達と競い合っていました。泥団子も奥が深いのです。
さぁ、帰り支度をする時間です。
泥を水で洗い流します。一列に並んで順番待ち。
先生も楽しそう!素敵な笑顔をいただきました!
学校に戻ると、児童玄関にはお湯が入った大きなタライとバスタオルが準備されていて、再度残っている泥汚れを落とします。
「あったかーい!」「気持ちいいー!!」とみんな嬉しそうでした!
少し休憩を挟み、教室で活動を振り返ります。
5年生のクラスにお邪魔したのですが、まず目に入ったのがこちら!!
椅子の脚カバーがテニスボール!!初めて見ました。
地域によって、これはメジャーなのでしょうか?
毛糸などで作ったものしか見たことがなかったので思わずパシャリ📷
このような学校ごとの違いの発見も取材の醍醐味ですね!
田植えで気を付けたことは?との問いに、「苗が流されないように、指が隠れる深さに植えた」「足跡を埋めることを忘れなかった」などと発表していました。
最後はグループになり、それぞれがノートにまとめたことを発表し合いました。
この体験を経て、これからお米を食べるときの意識もきっと変わることでしょう。今回植えたのは、「あかりもち」という品種で、秋に収穫し、12月には地域の方々に販売するそうです。
取材にご協力いただいたおおぞら小学校の皆さん、ありがとうございました!