地域のために私たちができることを
取材地:青森市立北中学校
取材日:2021年12月7日
取材者:吉田 柳子
皆さんは、災害に備え、非常用品の準備をしていますか?そういう私も、この取材をするまでは、準備をしなくは・・・と思いながらもついつい先延ばしになっていました。
今回取材した青森市立北中学校は、災害時に避難所に指定されています。
そのため、災害時に中学生として地域のためにどのように関わっていくのかを学んでもらおうと、今回初めて、青森市の「一般社団法人 男女共同参画地域みらいねっと」(代表:小山内世喜子代表理事)が実施する避難所運営を体験しました。
「みらいねっと」が実施する防災教育プログラムの目的は、災害時の「考える力」「判断し行動する力」「生き抜く力」を身につけさせ、中学生でも地域のために役に立つ力を持っていることを知ることで、地域防災力の向上につなげていくことを目指すというものです。
中学校の体育館いっぱいに展示品を設置し、本番さながらに体験できるとあって、普段の授業とは違った緊張感と、真剣に聞き入る姿勢を感じました。
近年、日本各地で自然災害が頻繁に発生しています。
今回の取材にあたり、私自身、小学生の頃に経験した日本海中部地震で、初めて地震の恐ろしさを知ったことや、東日本大震災では帰宅困難となり、避難所で一夜を明かしたことが思い出され、改めて災害について考える良い機会となりました。
それでは、広報紙でお伝えしきれなかった運営体験の様子をご紹介いたします。
代表生徒はステージへ。
身体を動かすことで血流が良くなり、心も身体もリフレッシュ。
「災害関連死」を招きかねない避難生活。健康に過ごすためのポイントは、
① 水分をとる
② 食事をしっかりとる
③ 安全(衛生的)に食べる
④ 身体を動かす
避難所ルールの中に、みんなで体操する時間を取り入れてほしいと、強く呼びかけていました。
<生徒代表挨拶>
「今日は大変勉強になりました。本当に避難することがあったら、今回の経験を生かして協力していきたいです。」
<校長先生講評>
「皆さん、大変お疲れさまでした。今日は大変重要なことを学びました。
最近は、災害が頻繁に起きています。『天災は忘れた頃にやってくる』のではなく、
忘れていられないうちにやってくるようになりました。
今日学んだことを生かす場面が必ずきます。
家の人に今日学んだことを話すことで、記憶に留まります。
今日の体験が皆さんの役に立つと思うので、忘れないでください。」
あっという間の2時間コースでしたが、どの児童・生徒も真剣に取り組む姿に感心しました。また、小山内代表のお話の中で、災害時、誰一人取り残されない地域とするためには、
一人一人の主体性が大事だということ
そして、みんなで意見を出し合い、最善を尽くすこと
そして、みんなの笑顔が、周りの人を元気にさせること
という言葉が心に響きました。
取材終了後、学んだことを忘れないためにも、早速、非常用持出袋と飲料水を用意しました。「備えあれば憂いなし」です。私にとっても、貴重なお話を聞くことができ勉強になりました。
青森市立北中学校をはじめ、取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。